海外に在住で、Kindleをお使いの方から、
Kindleで「ばーさんがじーさんで作る食卓(1)2005」を 読むには
どうすればいいか?という問い合わせを受けた。
EPUB版をダウンロードして、mobiに変換してもらって、
Kindleにアップロードしてもらえばいいのだが、
そこまでの手間をユーザーさんに強いるのは申し訳ないし、
全員が全員、そのような処理ができるわけではないと思う。
そこで、やはり、こちらでEPUBを mobiに変換したうえで、
Kindle版専用のダウンロードページを作る必要があるだろう
という結論になった。
●EPUB→mobi変換にはCalibreを使う
EPUBとmobiは、基本的な構造は共通しているらしく、
変換はスムーズに行えるらしい。
変換ソフトはCalibre(キャリバー)を使うことにした。
インストールして使ってみたところ、
直感で操作しても、問題なくmobiに変換することができた。
●mobiをKindleに送付する
Kindle端末は手元にないので、
iPadのKindleアプリで表示確認をしてみることにした。
iPadに送るには、Send-to-Kindle Eメールアドレスを使った。
メールにmobiを添付して、
Amazonに登録しているEメールアドレスから、
Send-to-Kindle Eメールアドレスに送るだけ。
2、3分かかることもあるが、
Kindleアプリの「端末」の「書庫」にアップされる。
開いてみたところ、だいたい問題はなさそうだった。
ただ、CSSの挙動はiBooksとは異なるところがあった。
画像の右寄せはできていなかったので、
画像はすべて左寄せにするように、XHTMLを書き換えた。
●先頭のページが表示されないバグ
コトリ1号から、「Kindle版では、本文の先頭ページが表示されていない」
という報告があった。
たしかに、5月7日(土)の記事が表示されていない。
目次に見出しはあるものの、リンクしてもページにジャンプしない。
しばらく原因が特定できず、
なんども細かく修正しては、EPUBをmobiに変換して
Kindleに送付するということを繰り返した。
結局のところ、content.opfのguide要素に問題があることがわかった。
参考になったのは、以下の記事。
Kindle の目次(Table of Contents | toc):epub から mobi【電子書籍】
guide要素の中のreference要素に、以下のような記述があり、
先頭ページxxxxx.xhtmlがカバーとして指定されていた。
<reference href="cover.jpg" type="cover" title="Cover"/>
当面は、guide要素を丸ごと削除することにした。
Sigilの方で、自動的に指定されるようなので、
今後EPUBを作成する際には、忘れないようにチェックするようにしよう。