ウーウェンさんの「キュウリの回鍋肉」

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コトリ2号です。今日はキュウリの回鍋肉を作りました。日本では回鍋肉というと、甘辛い味噌だれであえた豚肉とキャベツという組み合わせが定番になっていますが、北京ではそういうわけではないようで、そもそも「回鍋肉」の「回」とは中国語で「戻る、帰る」という意味があり、回鍋肉とは鍋に戻った肉、つまり一度茹でたり炒めたりして調理しておいた肉を、ふたたび鍋に戻して、他の材料と合わせて調理をする料理全般のことを指している、とウーウェンさんは書いています(『単純がうれしい北京のおかず』より)。ちなみに、この本で紹介されているのは、キュウリの回鍋肉の他に、ネギの回鍋肉、ニンニクの茎の回鍋肉、椎茸の回鍋肉、枝豆の回鍋肉、そしてキャベツの回鍋肉です。

キュウリの回鍋肉ですが、材料は豚肉とキュウリだけ、そして味付けもニンニク、しょうゆ、砂糖だけという、本当に単純なレシピです。唐辛子の甘辛味噌だれに慣れている身からすると、果たして本当に美味しく仕上がるのか、半信半疑で作り始めました。

  • キュウリ2本 193g
  • 豚肉 105g

今回はゆで豚ではなく細切れを使うので、レシピどおりではないのですが、いちおう、いったん炒めた豚肉を鍋から取り出して、キュウリを炒めてから、豚肉を戻す、という手順をとり、形だけですが「回鍋肉」になるようにしました。

  • できあがり 275g

味はといいますと、予想していたよりもはるかにおいしい……! キュウリだと味が薄いのではないかと危惧していたのですが、そんなことはなく、ちゃんと味が付いていました。しょうゆと砂糖だけなのに、ニンニクと油だけで、こんなに味が豊かになるとは、まさに魔法のようだ、と言うのは言いすぎかもしれませんが、本のタイトルどおり、単純だけれどもおいしいおかずになりました。